《茶況》 坂部新茶が初入荷 高値に問屋困惑

静岡市葵区の製茶あっせん所に22日、坂部の新茶が初入荷した。初値は1キロ当たり1万円を超えた。少量の手摘み茶を多数の問屋で分け合った。凍霜害で高騰した昨年と同じ価格で問屋社長は「価格決定権は農家側に握られている。あまりに高い」と困惑した。コインケース
 この問屋社長は「売り先の量販店から静岡新茶の納入価格と納入日が決められている。板挟みになるこちらの事情を少しは察しようという気持ちが農家になく寂しい」と話した。
 静岡茶市場には清水有度が初入荷した。前年より7日遅い。量が多かったのは磐田豊田と磐田の新茶で8000円台〜6000円台。良質茶は売れ行き好調だった。
   ◇旅行バッグ
 JAハイナン(牧之原市)によると、ブランド化を図っている被覆茶「望(のぞみ)」の今年の生産は一番茶3万キロ、二番茶7万キロを計画している。前年は凍霜害の影響で計画通りにできなかった。今年は前々年の1・8倍の生産量を目指す。
 「望」は摘み取り前の数日間、茶園に遮光ネットをかぶせて栽培する。色と味を高める方法で、できた荒茶をJAが品質を格付けして茶商に販売している。 (松本利幸)ウエストバッグ
 袋井・森 茶商は顧客に新茶の商品案内をしている。
 掛川・小笠 産地問屋は消費地の動向を調べている。
 島田・金谷 来週から摘採が本格化する。生産者は茶工場や道具類の点検に余念がない。
 川根 産地問屋は新茶期に備え、情報収集に努めている。
 牧之原 一部で摘採が始まっているが、数量は多くない。
 藤枝 ある産地問屋は今季の仕入れ量を抑える計画を立てている。
 ▽鹿児島県茶市場(煎茶約15万キロ。キロ・円)
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