小林幸子、中越地震被災者と恩返し炊き出し

演歌歌手の小林幸子(57)が26日、2004年の新潟県中越地震で被災した旧山古志村(現・長岡市)の農家の女性ら17人とともに、東日本大震災で被災した岩手・大槌町の避難所を訪れ、炊き出しを行った。ハンドバッグ
 265人の被災者が暮らす大槌高校で、かぐら南蛮味噌など、山古志村の名産をふんだんに使った「やまこし汁」600食をはじめ、ゆでもち400食、6個入りのまんじゅう3000パックを配布した。集まった被災者と中高生約300人は大感激だ。

 きっかけは、小林と旧山古志村の絆だった。新潟県出身の小林は04年、中越地震で大きな被害を受けた同村を訪問。以来毎年のように訪れては村民を激励し続けてきた。ショルダーバッグ

 東日本大震災でも、小林が先月7日に福島・相馬市、同25日に宮城・気仙沼市を訪れ、被災者を勇気づけていることを知った旧山古志村の人々が、「私たちも中越地震のときにお世話になった東北の人に恩返しがしたい」と申し出て実現した。
ショルダーバッグ
 小林はこの日、炊き出しのほか、代表曲「おもいで酒」と「雪椿」を熱唱。「『雪椿』は、どんなことがあっても雪が溶けるまで凛と咲いている花。この花のように負けないで」と訴えた。

 続けて「山古志村は今また、きれいなふるさとに戻って復興しているの。みなさんも頑張って」と被災者に声を掛けると、大槌町の人々は「5年とか6年たてば、もとに戻るんだね」と涙を流して喜んだ。

 小林は「みんな、ここが好きなんですね。早く笑顔が戻ってほしい」と目を潤ませ、秋には旧山古志村に所有する「幸子田」で獲れた米を、被災地に届けることを約束。長く支援を続けることを誓い、次の訪問地、陸前高田市へ向かった。財布